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酔っ払いオッサンと僕

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 雨が降る夜中の帰り道、向こうから道路のど真ん中からふらふらと影が坂道を上ってくる。

 影との距離が近づくにつれてソレの正体がなんとなくわかってきた。見た時は自転車がヨレヨレと車道のど真ん中を必死に上ってきているのかと思っていたのだけれど、違った。

 しかし、それは自転車じゃない、人(オッサン)だった。

 上りと下りから走ってくる車は予測不能な動きをするオッサンを一生懸命に避けて走っているーースピードを出して走っていたら避けられないんじゃないだろうか。

 歩道を歩いていた僕の横にあった植木?茂み?にオッサンがフラフラと突っ込んだタイミングで僕は迷ったーーこのままだと車に轢かれる可能性があるから何か声をかけたほうがいいのでは?

 

 正直、そのオッサンが轢かれることに関しては別に何も思わないのだけれど、弾いてしまった車の運転手の事を考えると放置しておくことも出来ないので僕は声を掛けたーー大丈夫ですかーー??

 

 オッサンはこちらに振り向き、僕をものすごい睨んでまた道路の真ん中に戻り歩き出した。

 

 

 あーそっか。

 日本ってこういうものなのか。

 

 

 僕はそう思いながらまた歩き出した。