今から2年ほど前の話。
僕は日曜日の夜に自宅から50キロ程離れた(元)彼女の家に泊まっていましたーー次の月曜日は仕事。
寝ようとしていると母からメールが届いた。
「雪が降っているけど、明日、会社は大丈夫?」
雪が降っていることを知らない僕は窓を空けて外を見たーー雪が大量に降っていた。
多分、母は僕の車がノーマルタイヤだったのを心配したのかもしれない。しかし、僕はその時間に帰るのは彼女になんだか申し訳ない気持ちがあったので、どうせいつものようにすぐに止んで積もりもしないだろうと思って僕は寝た。
次の日の朝
(元)彼女「なっつ!!外やばいよ!!!」
その声で目が覚めた。慌てて外を見る。
いやーきれいな雪が降って沢山積もっているねー新潟にいるみたいだ(・∀・)
って違う!!!
それどころじゃないーーこれじゃスタッドレスタイヤでも正直怖いだろう。
とりあえず、もう会社には間に合わないことが確定したので「車が動かなくなったので休みます」と少し間抜けな理由で休みをもらったーーもちろん彼女の家にいることは秘密だ。
もちろん、(元)彼女や両親は
しかし、どうしたものか..雪が止むのを待っても道路は溶けた雪でぐちゃぐちゃになって余計に車を走らせづらくなる恐れもある。そしてなによりその雪が止みそうにない。
流石に2日連続で会社を休むわけにはいかないと思い、自宅にノーマルタイヤで頑張って帰ることを決意した。
「 まあ、そんな簡単には止まらないだろう。」そう思って車を発車させた。
駐車場の出入り口まで来て、なんとか走れることを確認した僕は心の中で「あぶねー」って思いながら左折しようと車のアクセルを踏んだ。
動かなくなった。
駐車場からすら出れてないんですけど?!
まだスタートすらできてないんですけど?!
とりあえず、バックしてもう一度発進したら進むことが出来た。
国道に出るとき僕は迷った。
「国道に出ればもう後戻りはできない。このまま行って良いのだろうか...」
しかし、僕は会社を2日連続で休んで裏で何か言われる方が嫌だったので国道に出たーー地獄のドライブが始まった。
地獄のドライブ
どこを見ても、どんな車を見てもこの雪のなかノーマルタイヤで走っている人なんていない。僕だけだ。
できるだけ坂道や橋を避けて走った。それでも通らないと行けない場所はいくつもあったーー結局、普段通っている坂道と橋を通ることになった。
坂道は物凄く怖かった。
登りで信号待ちすることになれば、絶対に2度と前に発車することは出来ないだろう。とにかく止まれない。止まってはいけない。常にそう思って車を運転した。
坂道を登る時はとにかく登る前に、前を走っている車が坂を登りきるまで僕は上り坂に差し掛かるまでノロノロ運転をして、登る時に一気に登った。
「よーし、この作戦なかなか良いぞぉ〜」なんて思って坂を下っていると前の車が急にスリップして車が斜めになって滑り出した。なんとかその車は体制を立て直して大ごとにはならなかったけれど、その出来事がさらに僕の身を引き締めた。
ショックな出来事、そして家に着いた
家に近づくにつれて、道路にある雪は溶け始めていたので運転も楽になった。しかし、信号待ちをしていて青になったので走り出そうとするとタイヤが滑って走れない。
「これはもしかしたら走れないかもしれない。」そう思ってとりあえずすぐさまハザードを付けた。 すると...すぐ後ろのトラックがクラクションを鳴らしてきた。
僕はここまで来る途中で何度も助けられたバックを使った。しかし、動かない。
バックを諦めて全力でアクセルを踏んだらなんとか前に進んだ。とにかく安心した。
ただショックだった。ノーマルタイヤで走っている僕が悪いけれど、走れなくなって困った状況でハザードまで付けたのにクラクションを鳴らしてくるとは思わなかった。
「そっか...世の中ってこういう人ばっかりなんだよな」
何度も言うが、ノーマルタイヤで走っていた僕が完全に悪い...
ノーマルタイヤで無理に雪道を走ったことを反省
そんなこんなもあり、無事に家に着いた。普段、1時間ほどで着くはずが4時間〜5時間掛かって無事に着くことが出来た。
運良く事故はしなかったけれど、本当に運が良かっただけだ。何度も止まったり、何度も滑ったりした。
本当にオススメしない。
今、冷静に考えるとね?
自分が勝手に車を滑らせてガードレールに突っ込むのなら良いかもしれない。でも、他人の車や側道を歩いている人に突っ込んでしまった時のことを考えると、僕はなんてリスク高いことーー周りに危険を与える行動ーーをしていたのだろう...と反省した。いや、反省しなければならない。
まとめ★何があっても雪道はノーマルタイヤで走らないこと
どんなに運転に自信があっても、どんな理由があってもノーマルタイヤで雪道を走ることはオススメ出来ない。
走らなければならない理由はたくさんあるだろう。それでもリスクを負い、他人にリスクを背負わせてまで車は運転するべきものではないと僕は思います。
僕がこうやって文章を普通に書いて語ることが出来るのも所詮、運が良かっただけなのだから。